2004 Fiscal Year Annual Research Report
複数断面の軟X線計算機トモグラフィーによるFRCプラズマ内部構造の動的変化の研究
Project/Area Number |
15740326
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉村 智 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40294029)
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Keywords | 軟X線 / 計算機トモグラフィー / 磁場反転配位 / プラズマ / 複数断面 / 内部構造 |
Research Abstract |
本研究では、高温プラズマの内部構造を調べるために、計算機トモグラフィー装置およびそれに用いる解析コードを開発している。本年度は、昨年度に作製した軟x線ピンホールカメラを用いて、大阪大学大学院工学研究科附属原子分子イオン制御理工学センターの磁場反転配位(FRC)プラズマ実験装置(フィックス)において実験を行い、FRCプラズマから輻射される軟x線の空間分布とその時間発展を測定した。その結果、石英放電管内部にテータピンチ法により生成され、その後、金属製真空容器へと移送されてきたFRCプラズマの空間分布とその時間変化を測定することができた。一方、軟x線信号上に乗っている雑音成分の振幅が、軟x線信号強度の5〜10%程度の大きさであることも分かった。このノイズレベルについて検討するために、テスト分布(ガウス分布を選んだ)に雑音を乗せ、これを昨年度に作成した解析コードを用いて再生してみた。この時、ノイズレベルは1%から10%まで変化させ、各々の場合に、どの程度正確に像再生が行われているかを検証した。その結果、正確な像再生には、ノイズレベルを5%未満に抑える必要があることが分かった。これらの実験・解析に加えて、特異値分解法を用いて軟x線信号を解析する計算コードも作成した。テスト的なデータ解析により、このコードと昨年度作成したフーリエ・ベッセル関数法を用いたデータ解析コードと合わせて用いることにより、プラズマ内部に励起された揺動成分を抽出する事ができることを確認した。
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Research Products
(1 results)