• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2004 Fiscal Year Annual Research Report

気液混相流における相界面流動のPTV計測

Research Project

Project/Area Number 15760120
Research InstitutionOsaka Prefectural College of Technology

Principal Investigator

山内 慎  大阪府立工業高等専門学校, システム制御工学科, 講師 (70342524)

Keywords気液二相流 / 液液二相流 / 気液界面 / 液液界面 / 相界面流動 / 気泡 / 水滴 / PTV計測
Research Abstract

二相流において二種類の流体間の熱や物質移動量を正確に予測することは重要な課題である.とりわけ,二相間を隔てる界面はそれらの移動現象に関して直接的な役割を担う.本研究では二相を隔てる相界面の流動現象に着目し,液液二相流における球形および非球形水滴の界面流動計測技術を構築し,次いでその技術を気液二相流における単一球形および非球形気泡の界面流動計測に適用した成果について以下に述べる.
(1)単一球形水滴および気泡の界面流動計測
水滴および気泡界面の流動を直接計測できないので,界面ごく近傍の流動をPTV計測し,その速度分布から求まる速度勾配より界面上の速度を外挿して求める方法を用いた.その結果,後方にWakeが無い場合の界面流動はHadamardの理論値と同じ山形形状の速度分布であった.また,界面近傍の速度勾配は界面に作用するせん断応力に比例するが,その傾向もHadamardの理論値とよく一致した.後方にWakeがある場合には界面速度が0となる位置が見られ,その位置で速度勾配分布も理論値とは異なるピーク値をもつことがわかった.とくに界面のコンタミネーションレベルの異なる水滴についてはコンタミネーションレベルが高くなるにつれて界面速度が0となる位置が前方に移行するとともに,速度勾配のピーク値も前方に移行することがわかった.速度勾配にピーク値をもつ現象は球形固体球の実験およびマランゴニ効果を考慮したシミュレーションにおいも確認することができ,後方のWakeによるものであることがわかった.
(2)非球形水滴および気泡の界面流動計測
非球形形状(凹面をもつ場合は除く)の場合は上昇時に揺らぎや界面の変形が起こるので,界面位置を正確に決めることにより相界面流動計測することができた.とくに内部循環流の中心位置が一致する水滴の界面流動は形状の違いによる差異は見られなかった.

  • Research Products

    (5 results)

All 2005 2004

All Journal Article (5 results)

  • [Journal Article] 固体球のWake領域における速度勾配分布の検討2005

    • Author(s)
      立花智明, 山内慎, 篤田慎平, 植村知正
    • Journal Title

      第33回可視化情報シンポジウム講演論文集 25-1

  • [Journal Article] PEFC流路内部におけるフラッディング現象の可視化2005

    • Author(s)
      淀忠勝, 杉浦公彦, 山内慎, 伊藤靖彦
    • Journal Title

      第33回可視化情報シンポジウム講演論文集 25-1

  • [Journal Article] 油中を浮上する気泡に接した領域における流動の検討2004

    • Author(s)
      山内慎, 下谷明大, 葭谷安正, 植村知正
    • Journal Title

      第32回可視化情報シンポジウム講演論文集 24-1

      Pages: 127-128

  • [Journal Article] 油中を沈降する水滴に接した領域における流動の検討2004

    • Author(s)
      山内慎, 山本純, 葭谷安正, 植村知正
    • Journal Title

      日本混相流学会年会講演会2004講演論文集

      Pages: 313-314

  • [Journal Article] 油中を沈降する水滴のマランゴニ効果を考慮したFront-trackingシミュレーション2004

    • Author(s)
      山本恭史, 葛尾文規, 山内慎, 植村知正
    • Journal Title

      日本混相流学会年会講演会2004講演論文集

      Pages: 211-212

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi