2004 Fiscal Year Annual Research Report
DPSK/OFDMシステムにおけるビット誤り率の簡易計算法
Project/Area Number |
15760260
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
笹森 文仁 信州大学, 工学部, 助手 (70298090)
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Keywords | DPSK / OFDM / レイリーフェージング / 検波後ダイバーシチ合成 / ビット誤り率 / 理論解析 |
Research Abstract |
OFDMシステムにおけるビット誤り率特性は,多数の伝送路パラメータとシステムパラメータが複雑に絡み合って決定される.本年度は,昨年度の結果を拡張し,耐フェージング対策の一つである「検波後ダイバーシチ合成」をDPSK/OFDMシステムに適用したときのビット誤り率に関する理論検討を行った.以下にその手順と結果を示す. 1.上記OFDMシステムにおけるデータの送受信処理(変復調処理と伝送路処理)を忠実に再現する計算機シミュレーションプログラムを作成し,各種パラメータを変化させたときのビット誤り率特性を取得した. 2.1.の結果から,ビット誤り率特性に対する各パラメータの依存性を明らかにし,複数の受信信号に対して検波後ダイバーシチ合成を適用したときの統計的性質を理論的に解明した. 3.2.で解明した統計的性質に従って,昨年度に導出したDPSK/OFDMシステムの理論式を発展させ,所望のビット誤り率を非常に簡易で閉じた形の数式で表現することに成功した. 4.この数式を用いることによって,任意のレイリーフェージング伝送路状態および任意のダイバーシチ合成数におけるビット誤り率を瞬時に計算することができることから,常に良好のビット誤り率が得られるように伝送路状態に応じて変復調方式を自動で切り替える「ソフトウエア無線」などへの応用が期待できる. 以上の結果をまとめて「IEICE Transactions on Fundamentals」に論文投稿する予定である.
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Research Products
(2 results)