2004 Fiscal Year Annual Research Report
コンテクストアウェアネスを用いたユビキタス情報提供システムの研究
Project/Area Number |
15760287
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
上岡 英史 国立情報学研究所, 情報メディア研究系, 助手 (90311175)
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Keywords | EAPEC / ECA / NCA / ハンドオーバー / RF-IDタグ・スイッチング / ユーザ満足度 / 通信到達性 / ネットワークセレクション |
Research Abstract |
前年度に検討した環境適応型パーソナル通信(EAPEC)のプロトタイプシステムを用い、通信の到達性向上を確証する実証実験を行った。具体的には、ユーザにIP電話(固定)、IP携帯電話(PDAで代用)、IP FAX(ノートPCと携帯用プリンタを用いて作成)、電子メール端末を与え、実験者間でパーソナル通信の到達性実験を行った。この際、電話であれば単に相手の電話が鳴ったにとどまらず、確実に電話に応答した、電子メールの場合は確実に送信した電子メールを受信者が開封した、など、実際に人間と人間との間でコミュニケーションを行うことができるコンテンツ自体の到着性を確認し、本システムを使わなかった場合に比べて確実に通信到達性が向上することを検証した。 また、前年度提案した2種類のコンテクストアウェア情報提供システム・ネットワークアーキテクチャECA (End-user Centric Architecture)、NCA (Network Centric Architecture)の無線アクセスネットワークにおいて、ユーザの移動に伴って広帯域の無線ネットワークから狭帯域の無線ネットワークにハンドオーバが行われた場合、ユーザの満足度を最大にする無線ネットワーク選択アルゴリズムを明らかにした。さらに、コンテクストアウェア情報提供システムの例として、異なる能力の端末間(例えばTV会議端末と電話機との間)の通信で、使用可能なメディア(例えば音声)を自動認識し、ユーザの自然な指定動作でスムーズにハンドオーバを行う技術を考案した。更に別な応用例として、工場において各部品にRF-IDを付与し、工場の設備の稼動状況に応じてリアルタイムで動的に次工程を決定し、次工程情報をRF-IDに書き込むことによって工場の無人化と設備稼働率向上を図る「RF-IDタグ・スイッチング方式」を考案した。
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Research Products
(16 results)