• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2004 Fiscal Year Annual Research Report

高分解能な多偏波映像レーダシステムにおける分布ターゲットの高度情報抽出手法の研究

Research Project

Project/Area Number 15760308
Research InstitutionJapan Aerospace Exploration Agency

Principal Investigator

福田 盛介  独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部・宇宙情報・エネルギー工学研究系, 助手 (50332151)

Keywords合成開口レーダ(SAR) / 高分解能 / テクスチャ / レーダポーラリメトリ / スペックル / ターゲット分解 / エントロピー / K分布
Research Abstract

本研究は,メートルオーダの高分解能な映像レーダ(SARなど)システムにより,森林や海洋などの分布ターゲットを撮する場合の,
A.テクスチャの空間的相関
B.テクスチャと偏波の関係
C.テクスチャとスペックルの関係
についての理解を深めることを目的としている.このうち,本年度は主としてBの『テクスチャと偏波の関係』について解析を進めた.
高分解能なレーダ画像においては,テクスチャ,すなわちターゲットの空間的構造に起因した画像強度の揺らぎが重要な意味合いを帯びる.すでに,後方散乱断面積そのものと偏波の関係に関する解析,及びその応用は成熟の域に達してきたといえるが,その空間的な揺らぎについては,"テクスチャは偏波によって変化するのか"という根本的なところで,未だに議論の余地がある.これに対し,本研究では,異なる散乱機構の混在によりテクスチャの偏波依存性を説明するモデルを導出し,これをターゲット分解と呼ばれる手法により裏付けることに成功した.ターゲット分解から得られるエントロピー値と,テクスチャのHH/HV/VV偏波での相違の相関性を見出した本成果は,表面散乱や体積散乱,リフレクタ的な2回反射などが混在する状況であるほど,テクスチャが偏波チャネルによって異なる度合いが大きいことを示唆している.また,多偏波航空機レーダにより,実際に北海道苫小牧の管理森林における撮像実験(X/Lバンド)を昨年の2,8,11月に行った結果,森林への浸透性が強く,散乱機構が複雑なLバンドの方が,テクスチャの偏波依存性が高いという,上記のモデルに沿った結果が得られた.
このほか,Cの『テクスチャとスペックルの関係』に関し,テクスチャ保存型のスペックル低減手法を開発した.これは,前処理としてターゲット分解を用いることで,点目標の保存性能を高めたものである.

  • Research Products

    (6 results)

All 2005 2004

All Journal Article (6 results)

  • [Journal Article] 高分解能なSAR画像における点目標を保存するスペックル低減2005

    • Author(s)
      中村 聖平
    • Journal Title

      電子情報通信学会2005年総合大会講演論文集

      Pages: B-2-B22

  • [Journal Article] Simulation study of stochastic dark line features in correlated K-distributed images2004

    • Author(s)
      Seisuke Fukuda
    • Journal Title

      IEEE Trans.Geoscience and Remote Sensing 42・10

      Pages: 2058-2062

  • [Journal Article] Relating polarimetric SAR image texture to the scattering entropy2004

    • Author(s)
      Seisuke Fukuda
    • Journal Title

      2004 IEEE International Geoscience and Remote Sensing Symposium Proceedings 4

      Pages: 2475-2478

  • [Journal Article] 航空機搭載ポーラリメトリックSAR画像におけるテクスチャと偏波の関係2004

    • Author(s)
      福田 盛介
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告(SANE) 104・97

      Pages: 65-70

  • [Journal Article] スペックルの存在する多周波/多偏波SAR画像の分類へのAdaBoostの適用2004

    • Author(s)
      中村 聖平
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告(SANE) 104・97

      Pages: 59-63

  • [Journal Article] Polarimetric dependency of texture in high resolution SAR imagery2004

    • Author(s)
      Seisuke Fukuda
    • Journal Title

      Proceedings of the 26th Remote Sensing for Environmental Science (RESES) Symposium

      Pages: 40-45

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi