2003 Fiscal Year Annual Research Report
ウォーキングに適した地盤舗装の開発のための身体にやさしい舗装に関する研究
Project/Area Number |
15760367
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Research Institution | Kisarazu National College of Technology |
Principal Investigator |
鬼塚 信弘 木更津工業高等専門学校, 環境都市工学科, 講師 (60270229)
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Keywords | ウォーキング / アンケート調査 / 路面の強度試験 / バイオメカニクス試験 |
Research Abstract |
近年ウォーキングは,老若男女を問わず手軽にできる屋外の生涯スポーツとして多くの人に好まれている.ウォーキングの速度は,スポーツ科学・医学的に通常1.2(m/s)程度が理想とされている.しかしながら,ある路面上をこの速度でウォーキングした場合の影響について,スポーツ科学・医学から土木工学までの総合的な観点から検討された例は少ない.本研究はウォーキング実施者を対象にしたアンケート調査,道路コース(アスファルト舗装)および陸上コース(土系舗装)における路面の強度試験バイオメカニクス試験を行ったので,以下に報告する. アンケート調査は千葉県内の東葛飾地区・千葉地区・君津地区の主要な屋外運動施設において実施した.ウォーキング実施者は専用コースや歩きやすい舗装を望んでいるが,大半の屋外運動施設はアスファルト舗装で,その場所を利用する人が多いということがわかった. 路面の強度試験ではGB反発試験と簡易地盤支持力測定を行い,バイオメカニクス試験では20歳男性を被験者とした加速度計測,画像計測を行った.GB反発係数と路面の衝撃加速度は同一路面に対し各6点のデータを抽出したところ相関性が見られ,アスファルト路面の衝撃加速度を推定すると,950m/s^2程度になる.人体が受けた上下方向の衝撃加速度は土系路面の衝撃加速度の約5%,アスファルト路面の衝撃加速度の約3%を示した.人体が受けた衝撃加速度はGB反発係数や路面の衝撃加速度に比べ,路面の違いによる値の変化があまり見られなかった.画像計測は道路コースで4周行ったウォーキングの同一地点4回の歩行姿勢を撮影した.人体はほぼ一定に体を上下運動させて歩行していることがわかった.2〜4周の歩行姿勢と比較しても,足を路面に着地させた際,ひざを屈伸させ,腰を軽く曲げ体を前かがみにし,路面から受ける衝撃力をうまく吸収している傾向は変わらなかった.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 福士小百合, 鬼塚信弘, 金井太一, 桂 久惠: "千葉県内におけるウォーキングの屋外運動施設の現状と課題"第31回土木学会関東支部技術研究発表会講演概要集. 31. (2004)
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[Publications] 伊藤 忍, 鬼塚信弘, 金井太一: "生涯スポーツ施設の現状と課題"第31回土木学会関東支部技術研究発表会講演概要集. 31. (2004)