2004 Fiscal Year Annual Research Report
イタリアとフランスにおける都市再生法および都市再生プログラムに関する研究
Project/Area Number |
15760449
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
宮脇 勝 千葉大学, 工学部, 助教授 (30280845)
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Keywords | イタリア / フランス / 景観法 / 都市再生 / 都市計画 / 広域計画 / 持続可能な開発 / 制度の国際比較 |
Research Abstract |
都市再生特別措置法に加え、2004年に公布された景観法により、日本の都市政策の大きな柱がまた加わった。これらを考慮し、イタリアとフランスにおける法律制度、プランニング技術に関する最新動向を調査し、研究することを目的としている。 本科研に基づく海外調査の研究実績として、まず、2004年4月に雑誌「まちづくり」に掲載された。これは、イタリアの景観法(1985年)を推進した当時の文化省政務次官ジュゼッペ・ガラッソ氏に直接インタビューを行い、法律の制定経緯やその意図したもの、20年間の景観行政にかかる歩みをまとめ、掲載したものである。この調査結果を読んだ日本の文化財研究所の調査官も関心を寄せて頂き、他機関ではあるが、来年度に向けて協調的な研究に発展しつつある。 次に、本科研調査およびそれ以前の調査を総合して、6月に本が出版され、イタリアの都市計画制度や都市再生に関する研究を総括的に発表した。これに関連して、国土交通省都市・地域整備局の海外研究会の講師と国土交通省国土技術政策総合研究所にて講師の依頼がなされ、本研究の成果の一部を発表した。また、財団法人都市づくりパブリックデザインセンターの発行する雑誌「都市+デザイン」において、イタリアの都市再生や都市再生プログラムに関連する研究成果を発表した。 続いて、11月には、日本都市計画学会の大会が呉で開催され、研究審査論文として「イタリアの地方分権下における国と州政府と県と基礎自治体の風景保全プランニング体系に関する研究-カンパーニア州政府の広域方針、ナポリ県の風景計画、ポッツオーリ市のマスタープランの整合性-」を発表した。 一方、フランスにおける都市再生法および広域行政に関する研究論文も審査論文として申請し、審査論文として採択が決定している。掲載は、4月を予定しているため、次年度の報告としたい。
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Research Products
(5 results)