2004 Fiscal Year Annual Research Report
歴史的市街地型の地区計画の運用実態・課題及び今後の展開の可能性に関する研究
Project/Area Number |
15760454
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小林 史彦 金沢大学, 自然科学研究科, 講師 (70293371)
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Keywords | 歴史的市街地 / 地区計画 / 町並み景観 |
Research Abstract |
(1)金沢市こまちなみ保存条例によるこまちなみ保存区域を対象とした調査結果の分析 前年度に行なった金沢市こまちなみ保存条例によるこまちなみ保存区域を対象とする行政資料調査、家屋外観調査、世帯アンケート調査結果について、追加分析を行い、金沢市こまちなみ保存条例の運用実績の分析、区域における景観変容実態把握、それらと居住世帯の属性・意識等との関連性について分析を行なった。 (2)全国の歴史的市街地景観保全型条例の検索と整理 インターネット、各種文献などから全国の都道府県・市区町村が定めている景観系条例の検索を行い、255条例を抽出し、それらの条例の構成について整理を行なった。また、条例に基づく地区指定や単体建築物等の指定等制度を有する条例を抽出し、それらの整理を行なった。地区指定については地区指定の種類、単体建築物の指定等については、登録・契約・指定・買取等の制度内容について把握した。また、歴史的景観に関連する眺望景観の保全策を講じている自治体を抽出し、郵送調査によりそれらの施策の関連資料収集及び内容の整理を行なった。 (3)全国の重要伝統的建造物群保存地区の保存計画の内容分析 全国の重要伝統的建造物群保存地区を有する市町村担当部局への郵送調査により、重要伝統的建造物群保存地区の保存計画等を入手し、現状変更許可に関する修理・修景基準の内容の整理・分析を行なった。また保存地区の地図を入手し、地区及び地区周辺の市街地状況について類型的把握を行なった。
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