2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15760596
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
八房 智顕 広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50346524)
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Keywords | デトネーション / パルスデトネーション / 衝撃波 / イニシエータ / スプレーデトネーション |
Research Abstract |
燃焼速度が通常の燃焼の約1000倍にもおよぶ爆発的な燃焼の一形態であるデトネーションの応用例の一つとして,間欠的にデトネーションを発生させ推進力または動力を高効率に得るパルスデトネーションエンジン(PDE)がある.液体燃料は可運性が高く取り扱いが容易でPDEの実用化にはその利用が不可欠である.しかし液体燃料・空気混合気の起爆には困難が伴う.本研究では液体燃料・空気混合気を効率的に起爆するため,起爆に対する影響因子を明らかにする. 16年度は,起爆に及ぼすイニシエータ出口形状の影響を明らかにするべく装置の改良を行った.従来の装置ではイニシエータ出口部分の形状変更が困難であったため,装置全体をモジュール化し,形状を自由に変更できるようにした.イニシエータ近傍の主燃焼室形状は,PDEの連続運転に不可欠な既燃ガスの掃気に対しても影響するため,イニシエータ出口近傍の形状はデトネーションの起爆と既燃ガスの掃気のいずれにも最適である必要がある.研究の結果,デトネーションの起爆には推力壁とイニシエータ出口の距離に関係する傾向が見られた.この距離は,ある程度まで短くすることで起爆の安定性が増す傾向にあつた.しかし,既燃ガスの掃気の観点からは推力壁とイニシエータがある程度離れていた方が掃気の短時間化に対する対策を取りやすい.このためデトネーションの起爆と既燃ガスの掃気は,その対策がトレードオフの関係にある可能性が出てきた.
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Research Products
(2 results)