2003 Fiscal Year Annual Research Report
燃料粒子補給のためのコンパクト・トロイド湾曲路輸送・入射法の開発
Project/Area Number |
15760624
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Research Institution | Himeji Institute of Technology |
Principal Investigator |
福本 直之 姫路工業大学, 工学研究科, 助手 (90275305)
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Keywords | コンパクト・トロイド(CT) / スフェロマック / 燃料供給 / トカマク / CT入射 |
Research Abstract |
当初の計画では,1.湾曲路輸送管によるCT湾曲路輸送の実験においては,(1)湾曲輸送部の設計・製作,(2)計測系の準備,2.バードケージ型輸送管によるCT長距離輸送の実験においては,(1)バードケージ型輸送管の設計・製作を行う予定であった.しかしながら,CT入射実験を行っている日本原子力研究所JFT-2M装置の実験終了が急遽決定され,来年度以降の比較実験が不可能となったことから,JFT-2M装置用CT入射装置を用いた高速CTの湾曲路輸送実験を優先して行った.また,垂直CT入射との比較になる従来からの直線路CT輸送による水平CT入射実験も優先して行った.結果として,湾曲路を通過してフラックスコンサーバ内に入射されたプラズマが典型的なスフェロマック型CTの磁場配位を示していることを確認し,実際のCT入射と同等のCTパラメータ(CT速度:約140km/s,CT密度:約2×10^<21>m^<-3>)における湾曲路高速CT輸送を確認した.しかしながら,輸送過程においてCTの進行とともに速度の減少がみられ,低速CT(約30km/s)での基礎実験では見られなかった影響が考えられる.このことから,今後,湾曲部の形状(特に湾曲部半径R)とCTパラメータの関係によるCT輸送への影響を調べる予定である.また,水平CT入射実験においても,良好なプラズマ応答が観測された. 当初の計画に沿ったものとしては,湾曲部のRの異なる湾曲路輸送管の設計を行い,その一部である湾曲管部品を製作した.また,湾曲部CT輸送時において,輸送経路上の2点でHe-Neレーザ干渉計によるプラズマ電子密度計測を行うため,干渉計の改造として音響光学変調器および駆動装置,そして位相比較器の仕様を検討し,その仕様に沿った機器を準備した.
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