2004 Fiscal Year Annual Research Report
燃料粒子補給のためのコンパクト・トロイド湾曲路輸送・入射法の開発
Project/Area Number |
15760624
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
福本 直之 兵庫県立大学, 工学研究科, 助手 (90275305)
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Keywords | コンパクト・トロイド(CT / スフェロマック / 燃料供給 / トカマク / 湾曲路輸送 |
Research Abstract |
湾曲型CT輸送管の形状最適化実験の関連としては,実験装置として,輸送管形状のCTパラメータおよび輸送特性への影響を調べるために湾曲部の半径Rが101.6mm,152.4mm,300mm(管内直径は108.3mmで共通)の3つの異なる湾曲部輸送管(SUS304)を準備した.また,計測系として,対象となるCTプラズマの密度領域が計測可能なHe-Neレーザ干渉計の光学関連機器およびデータ処理系の仕様設計を行い,その仕様に沿った拡張(増設)部の機器を設計または選定し準備した.関連した基礎実験としては,半径Rが一定のトロイダルリング輸送管へのCT入射実験を行い,湾曲路輸送時のCTプラズマの挙動等を明らかにした. 湾曲部におけるガストラップによる余剰ガス流入抑制技術の開発として,当初立案していた湾曲部の2重構造を再検討した結果,輸送部構造の単純化が必要との判断から1重構造のままキック磁場コイルを導入する新構造を提案した.そして,これまでの湾曲部を直線方向と湾曲方向の二股に分岐する構造に変更し,その分岐部にキック磁場コイルを導入した装置を用いて基礎実験を行った.実験では,キック磁場を印加することで直進方向の輸送管入口に磁気壁をつくり,これによりCTプラズマを直進方向から湾曲方向へ方向転換することを試み,その方向制御に成功した.また,分岐部において,キック磁場による磁気壁によりCTプラズマと余剰ガスおよび不純物を分離するフィルタリング効果を示唆する結果も得た.そして,このキック磁場コイルを備えた分岐型の輸送管を何台か組み合わせることで,トカマクにおける垂直CT入射時に1台のCT入射装置だけで入射対象装置の任意の主半径位置でCT入射を可能とする方法を提案した.
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