2003 Fiscal Year Annual Research Report
T2-MITE転移因子の大量増幅・転移機構に関する研究
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15770001
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
彦坂 暁 広島大学, 総合科学部, 助手 (30263635)
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Keywords | MITE / Xenopus / T2 family / Transposon / Transposase / Terminal Inverted Repeat (TIR) |
Research Abstract |
アフリカツメガエル(Xenopus laevis)、および同属の近縁種であるX. borealis、X. tropicalisより、T2-MITE転移因子の転移に関係することが期待されるpiggyBac転移酵素遺伝子のホモログをPCR法により5種類単離した。これらはすべて途中にフレームシフトやストップコドンを含まないORFを持っていた。これらの遺伝子のDNA配列および予想されるアミノ酸配列のアラインメントおよび分子系統解析を行った。その結果、Xenopus属は少なくとも2タイプのpiggyBac転移酵素を持っていることが明らかになった。X. laevisにおけるゲノムサザンブロット解析により、ゲノム中にこれらの遺伝子が複数コピー存在する事が示唆された。 次に、これらの転移酵素遺伝子ホモログがT2ファミリーに属するTIRをもつかどうかを調べるために、これらの上流および下流の配列を解析した。X. tropicalisのゲノム配列データベースの解析より、この遺伝子の両側に存在するterminal inverted repeat (TIR)は既知のT2-MITEのものとは異なることが明らかになった。X. laevisにおいてもTIRが既知のT2-MITEのものとは異なるかどうかを調べるために、X. laevisゲノムDNAを用いてinverse PCR法により転移酵素遺伝子の上流および下流の配列解析を行った。現在までに得られたデータは、まだ全長に到達していないが、X. laevisのTIRもX. tropicalisのものとよく類似していることを示唆している。
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