2003 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトの消化管活動及び代謝調節機構に影響する食事・環境要因と発現機序の解明
Project/Area Number |
15770162
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
荻布 智恵 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助手 (80336792)
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Keywords | 消化・吸収 / 代謝調節 / 生理的多型性 / 糖質 |
Research Abstract |
ヒトの消化・吸収、代謝調節といった生理活動は、同じ食物を経口摂取した場合でも、個人のライフスタイルやライフステージ等による体内状況の違い、温度や日照などの日内変動、季節変動等による環境要因の違い、または摂取した栄養素の種類、単品か食事かといった摂取状況の違いにより大きく影響を受ける。本研究では消化・吸収、代謝調節の生理的多型性の発現に影響を与えやすい因子はいったいどのようなものであり、具体的にどのような機序で多型性を発現させるに至るかの詳細を検討することを目的とする。平成15年度は主に試験食を考案・確定を中心に行った。調査を行う前に、生活習慣が極端に異常な被験者を避けるなど、被験者を前もって選定する必要があるため、生活習慣記録機・ライフコーダーと携帯カロリー計算機・ボイスde栄養士、そして作成した食生活診断質問表を用いて被験者候補者の食生活を中心とした生活習慣を調査し、本研究に適した被験者を選定した。夕食後13時間以上絶食の状態で研究者の研究室に来室してもらい、各個人のエネルギー量を求めるため、間接熱量計を用いて安静時エネルギー代謝を測定した。その後、室温で、日常的な状態で決められた食品、または食事の試験食を摂取し、一定時間ごとに呼気の採取と血糖変動を測定し、胃電は連続的に計測・記録した。本年度は糖質を主に含む食品、米飯、小麦製品、いも類等を単品として取り上げて検討を行い、また、調理条件を変化させ検討を行った。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Ogino T, Moralejo DH, Kose H, Yamada T, Matsumoto K.: "Serum leptin concentration is linked to chromosomes 2 and 6 in the OLETF rat, an animal model of type 2 diabetes with mild obesity."Mammalian Genome. 14・12. 839-844 (2003)