2004 Fiscal Year Annual Research Report
SNPマーカーを利用したトウモロコシ開花期の遺伝子診断技術の開発
Project/Area Number |
15780008
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Research Institution | 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構 |
Principal Investigator |
榎 宏征 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 北海道農業研究センター・作物開発部, 研究員 (20360448)
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Keywords | トウモロコシ / 開花期 / 遺伝子内変異 / QTL |
Research Abstract |
本年度は、トウモロコシ第1染色体長腕にある開花期に関するQTLおよびこの領域内に座乗する開花期関連遺伝子(D8およびAnl)のNIL候補を育成するため、BC3〜BC4世代を材料にマーカー選抜を行った。BC3集団のマーカー選抜の結果、QTLを含む個体とD8近傍領域を含む個体をそれぞれ選抜した。選抜した個体の調査形質は戻し交配親系統とほぼ同じであった。昨年度のQTL解析の結果、QTLの優性度が劣性と推定されていることから、劣性(早生)ホモ型を含まないBC3集団ではQTLの影響を確認できなかったものと考えられる。選抜した個体の後代BC4集団についてマーカー選抜を行った結果、QTL近傍領域(D8およびAnlを含む)がヘテロである個体を2個体、D8近傍領域(Anlを含まない)がヘテロである個体を2個体およびAnl近傍領域(D8を含まない)がヘテロである個体を2個体、それぞれ選抜した。次年度はBC_4F_2集団について開花調査および多型解析を行い、QTLおよび開花期関連遺伝子内変異の開花期への影響を調査する。また、自殖系統および集団を用い、それぞれの開花期関連遺伝子内変異と開花期との関係について調査する。
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