2004 Fiscal Year Annual Research Report
地下水・地盤統計ハイブリッド流動モデルでの地下ダムサイトの高精度復元手法の開発
Project/Area Number |
15780158
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
浜口 俊雄 京都大学, 防災研究所, 助手 (90263128)
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Keywords | 地下ダム / 地下水モデル / 地盤統計モデル / ハイブリッドモデル / 有限要素法 / モデル誤差 / 拡張Kalmanフィルタ / モデルパラメータ同定 |
Research Abstract |
本年度は前年度導入システムの負荷軽減のためのシステムを構築,接続することで,プリプロセッサ・解析・ポストプロセッサが一体となったシステムの強化と完成を第一の目標とした. 当該研究目的の最終達成には,前年度の設備備品だけでは計算負荷が大きすぎて一台の処理では作業効率が著しく低下することが予想される,故に前年度設備備品であるアロシステム製カスタムPCに対して,本年度設備備品に掲げたポストプロセス能力の高いアロシステム製解析可視化システムを並列接続し,その性能アップを図った.また解析復元結果を3次元的に把握するため,その3次元可視化ソフトウェアが必要不可欠となったため,その統合化されたシステムを連動させられる機能も付けたソフトウェアをFORTRANで自ら開発してシステムに組み込んで実現させた.また,その結果を詳細に検討するために,本年度設備備品のリコー製カラーレーザープリンタを購入し活用した.それらを用いて具体的に高精度復元解析を始め,処理を順次行っていった.その結果,不均一な降水分布により発生する表面流の非一様性も解析には重大な影響を及ぼすことが分かり,表面流と地下水流を連成的に考慮した解析を行えるモデルの構築へ向けての研究も開始した.また,地盤統計モデルを用いることで,不均一な透水係数分布の同定も安定性を得られるということがわかった. 本年度も昨年度同様に関係機関へ赴き,地下水位,降雨分布,土地利用状況,地下水環境問題に関しての必要な観測データや解析資料,地質分布に関する情報データを収集し,現在,最終年度に向けて実用面へのシステムの適用性を検討している.
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Research Products
(6 results)