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2005 Fiscal Year Annual Research Report

悪性リンパ腫症例におけるBCl6転座に関与する遺伝子の変異と発現の検討

Research Project

Project/Area Number 15790175
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

吉田 祥子  東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 助手 (20359681)

Keywords悪性リンパ腫 / 遺伝子変異
Research Abstract

悪性リンパ腫発症の原因遺伝子ではないかと考えられているBCL6においては、正常な胚中心B細胞においても遺伝子変異が起こっていることはよく知られている。近年、BCL6転座のパートナーとして報告された遺伝子(pim-1、RhoH/TTF)のゲノムにもhypermutationが起こっていること、かつ、パートナー遺伝子における遺伝子変異は腫瘍特異的にのみ起こっていることが報告された。悪性リンパ腫症例において特異的に遺伝子変異の影響を受けやすい遺伝子が見いだされ、その遺伝子の変異が悪性リンパ腫の発症や進展、予後などと相関を示せば、これを分子マーカーとする遺伝子診断法の開発などに役立つのではないかと考えた。
そこで、これまでに報告したBCL6転座のパートナー遺伝子(pim-1、transferrin receptor、CIITA、EIF4A2、ikaros)をその候補として、悪性リンパ腫68症例のゲノムにおける遺伝子変異の有無を検討した。方法について、具体的には、各パートナー遺伝子がBCL6と結合していた転座点近傍の領域、すなわちhypermutationが起こりやすいとされる領域のうち約1.5kbpについて、遺伝子変異の検索をまずはdirect sequencing法により行った。その結果、CIITA遺伝子イントロン中において約200bpの欠失をもつ症例、EIF4A2遺伝子5'非翻訳領域(エクソン)中にpoint mutationをもつ症例などの存在のほか、同一遺伝子内に複数の変異をもつ症例も認められた。複数の変異をもつ症例についてalleleごとの遺伝子変異をさらに詳細に検討するため、組換えDNA実験(承認済)を用いてクローニングおよびシーケンス解析し検索を行ったところ、alleleへの遺伝子変異の存在に傾向が認められないことなどがわかった。これらの成果について、学会(第28回日本分子生物学会、福岡、12月)にて示説発表を行った。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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