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2003 Fiscal Year Annual Research Report

免疫グロブリン性アミロイドーシスの診断、治療のための抗体開発

Research Project

Project/Area Number 15790186
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

星井 嘉信  山口大学, 医学部, 講師 (00263773)

Keywordsアミロイドーシス / 免疫グロブリン / 抗体 / 免疫組織化学
Research Abstract

(1)κ鎖定常領域116-133に対するマウスモノクローナル抗体の作製を試みた。最終的に4クローンがえられ、うち2クローンはAκ型全身性アミロイドーシス症例のホルマリン固定パラフィン切片上でアミロイドと弱く反応したが、これまでに作製したポリクローナル抗体ほどの染色性はえられなかった。今後生化学的な検討や凍結切片における検討が必要である。
(2)鎖(VλVIサブグループAR)可変領域1-19および79-90およびκ鎖(VκIサブグループBAN)可変領域37-45に対するウサギポリクローナル抗体を作製した。いずれの抗体もギ酸処理によりホルマリン固定パラフィン切片上でアミロイドと良好に反応した。抗AR1-19はAλ型全身性アミロイドーシズ症例18例中17例において、免疫組織化学的に陽性反応が見られた。Aκ型8例はいずれも陰性であった。ELISAではVλVIのみならずVλIIサブグループとも比較的良好な反応が見られ、Vλ1およびVλIIIとも弱い反応が見られた。抗AR79-90はAλ型アミロイドーシス18例中8例において免疫組織化学的に陽性反応が見られた。さらにこれまでλ鎖定常領域抗血清(抗λ118-134)では検出できなかった症例2例が陽性となった。Aκ型8例はいずれも陰性であった。この2種類の抗体はAλ型アミロイドーシス例の免疫組織化学的診断に有用であることが示唆された。今後さらに症例数を増やして検討を行い、またimmunoblottingによる検討を試みる。抗BAN37-45はAκ型8例中4例において免疫組織化学的に陽性反応が見られたが、Aλ型においても18例中5例に陽性反応が見られた。BAN37-45の領域は一部のλ鎖のV領域と類似性が高いので、抗BAN37-45はAλ型の一部と交差反応することが示唆された。今後さらに詳細な検討が必要である。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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