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2003 Fiscal Year Annual Research Report

樹状細胞におけるIL-6依存性MHC classII分子の発現制御

Research Project

Project/Area Number 15790209
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

北村 秀光  独立行政法人理化学研究所, サイトカインシステム情報制御研究チーム, 研究員 (40360531)

KeywordsIL-6 / gp130 / 樹状細胞 / MHC class II / 抗原提示細胞 / STAT3
Research Abstract

抗原提示細胞内において外来抗原の断片化をともなうクラスII分子のプロセッシング機能の制御は、自然免疫のみならず獲得性免疫系の賦活化にとって重要である。本研究で、インターロイキン6(IL-6)とそのシグナル伝達による樹状細胞(DC)のMHCクラスII分子(MHCII)発現に及ぼす影響について検討した。C57BL/6マウス骨髄由来DC(BMDC)をIL-6で処理すると、DC中のMHCII α,β-dimerの総量が処理時間依存的に減少することを発見した。そこでIL-6のレセプターであるgp130を介するシグナル伝達経路の役割を明らかするために、gp130分子内のチロシン残基をフェニールアラニンに置換した変異gp130を発現するノックインマウスより調製したBMDCを用いたところFxxQ BMDCでは、MHCIIの減少は見られず、F759 BMDCでは、より強く減少した。これらのことからIL-6によるMHCII-α,β-dimer量の減少にはgp130を介するSTAT3の関与が強く示唆された。さらにこれらの原因因子を同定するために、MHCII分子のプロセッシングと深い関係があるリソソームプロテアーゼ、cathepsin (cat.)に着目した。F759 BMDCをIL-6で処理することでcat. B, Lの遺伝子レベルおよびcat. Lの蛋白レベルの増加を確認した。またin vitro系で酵素活性を測定したところ、cat. L, Sの活性が増加することを確認した。
以上の実験からIL-6がDCのリソソームプロテアーゼを賦活化する作用を持つこと、DC内のMHCIIα,β-dimer量を減少させることが分かった。一方、DCをIL-6処理することでLPS刺激による細胞表面へのMHCIIの発現増強が阻害されることから、獲得性免疫系の賦活化に対してもIL-6は影響することが示唆された。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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