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2004 Fiscal Year Annual Research Report

頭痛の医療経済に及ぼす影響と心理社会的要因との関連に関する検討

Research Project

Project/Area Number 15790329
Research InstitutionToho University

Principal Investigator

端詰 勝敬  東邦大学, 医学部, 助手 (30318274)

Keywords片頭痛 / 緊張型頭痛 / 医療経済 / 社会的損失
Research Abstract

(目的)昨年は片頭痛患者の医療経済的影響に関して検討し、頭痛に由来する社会的損失は大きいことを示した。本年度は一般健常者における機能性頭痛が、活動能力低下や社会的損失に対して与える影響について明らかにすることを目的とした。
(方法)対象は、本研究の目的を説明し同意の得られた専門学校生95名中、頭痛を有する者15名(男性6名、女性9名、平均年齢18.9±0.2歳)とした。被験者のには頭痛日記を配布し、連続3ヶ月間毎日1回就寝前に記録させた。内容は頭痛の有無、頭痛の程度、頭痛の部位・性状・随伴症状、頭痛による生活への支障(学校・バイト・家事の各々につき)である。全ての頭痛発作を片頭痛(M)・片頭痛様頭痛(M')・緊張型頭痛(T)・他の頭痛(O)の4群に分類し、以下の項目について群別に評価した。
1)頭痛のために学校・バイト・家事を休んだ日の一人あたり平均日数(Lost work days ; LWD)
2)頭痛があったが学校・バイトに行けた日および家事ができた日の、平均能率低下度
3)1と2の結果より算出された3ヶ月間の能率低下を日数に換算した値(Lost work day equivalents ; LWDE)
(結果)発作は全330回、内訳はM23回、M'43回、T82回、O182回であった。LWDは、学校・家事ではM群が最少でO群が最多、バイトではM群・M'群が最少でT群が最多であった。1日の平均能率低下は、学校ではM群・M'群・T群はほぼ同等で、O群の能率低下が少ない傾向であり、バイトと家事ではM群・M'群の能率低下が多くO群で少なかった。LWDEは学校・バイトではM群・M'群で少なく0群で多かったが、家事ではM群・M'群で多くO群で少なかった。
(結論)片頭痛発作がありながら活動した場合、それ以外の頭痛に比べて能率は低下しやすく、その他の頭痛では学校やバイトを休むことは多いが、活動した場合の能率低下は少ないことが示唆された。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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