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2004 Fiscal Year Annual Research Report

インターフェロン(IFN)-α-2bとIFN-βがヒト肝癌細胞の増殖に及ぼす影響:細胞内シグナル伝達経路を中心とした検討

Research Project

Project/Area Number 15790346
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

岡野 淳一  国立大学法人鳥取大学, 医学部附属病院, 助手 (00343278)

Keywordsインターフェロン / 肝癌細胞 / 細胞内シグナル伝達経路 / アポトーシス
Research Abstract

IFNα-2bあるいはIFN-βが、ヒト由来肝癌培養細胞(Hep3B、HLF、Huh6、PLC/PRF/5)の増殖、細胞周期、細胞内シグナル伝達経路に及ぼす影響を平成15年度に検討を行い、IFNα-2bとIFN-βは4種いずれの肝癌細胞株の増殖に対して有意な影響を及ぼさなかったが、外陰癌細胞(A431)の細胞増殖は抑制したことから、肝癌細胞はIFNに対し抵抗性であることが示された。さらに平成16年度は、IFNα-2bおよびIFN-βにより惹起された細胞内シグナル伝達経路の変化の相互関係を中心に検討した。IFNα-2bはSTAT-1とMEK/ERKを活性化し、MEK阻害剤(U0126)はERK活性化を抑制したが、STAT-1の活性化には影響を及ぼさなかった。一方IFN-βはSTAT-1とMEK/ERKを活性化し、MEK阻害剤(U0126)はERK活性化を抑制したのに加えて、STAT-1の活性化を抑制した。また、IFN-βは同時にPI3K/AKTを活性化したが、PI3K阻害剤(LY294002)はAKTの抑制に加えてSTAT-1の活性化を抑制した。以上のことから、IFNα-2bによるSTAT-1の活性化にMEK/ERKは関与していないが、IFN-βによるSTAT-1の活性化にはMEK/ERK、PI3K/AKTが共に関与し、これらのシグナル分子がSTAT-1に対して正の制御を行っていることが示され、IFNα-2bとIFN-βによる細胞内シグナル伝達経路の制御には、それぞれ異なった機序が関与していることが示された。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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