2003 Fiscal Year Annual Research Report
細胞周期チェックポイント分子Weelを標的とした癌治療の研究
Project/Area Number |
15790372
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
橋本 修 久留米大学, 医学部, 助手 (50289427)
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Keywords | Weel / PD0166285 / G2 arrest / apoptosis |
Research Abstract |
前研では、Rbを持たない肝癌細胞株Hep3BがWeel inhibitorの6h処理でTGFbetaによるG2 arrest が解除されapoptosisしていく事を発表したH13,14若手研究、2004,Apr, Mor.Cargiogenesis紙、)。 H15,16若手研究ではこれらの結果より、分裂期特異的に効果のあるこのWeel inhibitor PD166285(米国Pfizer社と共同研究)を臨床応用できないかを、さらに深く検討している。 今年度研究成果 A 1.通常増殖の細胞へWeel inhibitor、6h処理だと一時的にApoptosisの出現をみるが、また増殖が始まる。 2.長時間(24h)のWeel inhibitor処理ではin vitroでは,殆どの細胞がApoptosisを起こす。 3.血清をFreeにしG1 areestさせた細胞では、24h処理でもApoptosisは起こらなかった。 以上よりWeel inhibitorはg2期からM期、すなわち分裂期の細胞のみに働き分裂、増殖していない細胞には影響が無いと考えられた。 それらは、分裂期のcheck pointによる可能性が高い。cyclinBなどの関連分子がどのように動いているかの検討を進めている。 B 1.Weel inhibitorが分裂していない細胞には、影響しないと考えられたため、次のin vivoの研究の為、マウスの腹膜にたいする毒性を検射した。 In vitroにおいて、Weelの働きを抑えるに十分の濃度の十倍の濃度(20mM)のWeel inhibitorを週三回1ml腹腔内に注入した。しかしながら、マウスには体重減少、腹永貯留、腫膜炎などは起こらず、腹腔組織には特に影響がないことがわかった。現在、このマウス系のmelanoma cell lineを腹腔内注入を行い、これらに対するWeel inhibitorの効果などを観察している。
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