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2003 Fiscal Year Annual Research Report

血管形成における脂質メディエーターの役割

Research Project

Project/Area Number 15790375
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

濱田 浩一  秋田大学, 医学部, 助手 (00343070)

Keywords発生生物学 / 血管生物学 / 血液学
Research Abstract

血管内皮細胞と血液細胞は、共通のヘマンジオブラストから発生する。この細胞分化には、VEGF、FGF、Angiopoietinをはじめとする種々の血管増殖因子が関与することが知られている。これらの血管増殖因子の下流には、種々のシグナル伝達経路が存在し、脂質メディエーターであるPIP3 (phosphatidyl inositol 3 phosphate)も、その一つの分子であると考えられている。PIP3はPI3K (phosphatidyl inositol 3 kinase)によりリン酸化をうけて生成される分子であるであり、血管内皮細胞の増殖、アポトーシスなどに関与する。一方、がん抑制遺伝子PTENは、PIP3を主な基質としてPI3Kのシグナルを負に制御することが知られている。PTEN欠損マウスは胎生早期に致死であるため、血管内皮細胞におけるPTENの機能解析は困難であった。そこで、本研究ではCreリコンビナーゼシステムを用い、血管内皮細胞特異的にPTEN欠損させ、血管内皮細胞におけるPTENの機能解析を行った。現在までに、ホモ欠損マウスは胎生10.5日までに胎生致死となることがわかっている。血管構造を詳細に検討したところ、PTENホモ欠損マウスでは、未熟な血管マーカーが発現する原始血管叢のみであり、血管のリモデリングはおこらず、脆弱な血管構造により大血管からの出血、漏出が起こっていることを見出している。さらに、PTEN欠損の表現型はPI3K依存的であるのかどうかを検討するために、PI3KのアイソザイムであるPI3Kγ(p110γ)欠損マウスと交配を行ったところPTEN欠損で観察された表現型が回復することを確認している。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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