2003 Fiscal Year Annual Research Report
抗酸化ストレス遺伝子導入内皮前駆細胞移植による心不全治療の基礎研究
Project/Area Number |
15790387
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
末松 延裕 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (10346851)
|
Keywords | 酸化ストレス / 内皮前駆細胞 / 心不全 / 遺伝子導入 / 再生医療 / GFP |
Research Abstract |
研究初年度は内皮細胞移植のための基礎実験を行った。 (1)蛍光色素(2',7'-dichlorofluorescin diacetate)を用いた細胞内酸化ストレス産生測定系を確立した。培養心筋細胞において炎症性サイトカインであるtumor necrosis factor-αが酸化ストレス産生を亢進し、心筋細胞機能を障害していることを見いだした。(論文発表済み) (2)マウス骨髄、脾臓から単核球成分を分離し、さらに内皮前駆細胞を分離する方法を確立した。 (3)内皮前駆細胞の培養系を確立した。さらに、GFPをマーカーとしてリポフェクション法あるいはエレクトロポレーション法による遺伝子導入を行い、導入・発現効率の評価を行った。その結果、本研究ではリポフェクション法を採択することにした。 (4)マウスのin vivoにおける心機能評価のため、心エコー法、ミラー・カテーテルによる心内圧測定法を確立した。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] N.Suematsu, H.Tsutsui, et al.: "Oxidative stress mediates tumor necrosis factor-α-induced mitochondrial DNA damage and dysfunction in cardiac myocytes."Circulation. 107. 1418-1423 (2003)