2004 Fiscal Year Annual Research Report
微生物由来DNAがマウス関節炎モデルにおける関節炎の発症および抑制に与える影響
Project/Area Number |
15790513
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
小林 浩子 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (00336463)
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Keywords | 関節リウマチ / CpG motif / 抗炎症作用 |
Research Abstract |
第一に我々は免疫刺激性DNA(CpG-DNA)の一部をメチル化した合成DNAを作成し(MCpG-DNA)、CpG-DNAに対する抑制効果を他の抑制性DNAと比較した。In vitroで抗原提示細胞をCpG-DNAと共に培養するとinterferon-12を始めとする種々のサイトカインが誘導され、NF-kBが活性化されるが、我々が作成したMCpG-DNAはこれまで報告された抑制性DNAと同等かあるいはより強くサイトカイン産生とNF-kBの活性化を抑制することが示された。 第二に我々はMCpG-DNAの関節炎発症に与える影響を観察した。タイプIIコラーゲンをComplete Freund Adjuvant(CFA)と共に投与したマウス(CII/CFA)を陽性コントロールとし、免疫時にMCpG-DNAを投与すると関節炎の発症が抑制された。以前の検討結果から関節炎の発症に微生物由来DNAが関わっている可能性が示唆されており、MCpG-DNAはその作用を抑制することにより、関節炎の発症を抑制する可能性のあることが示唆された。
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