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2003 Fiscal Year Annual Research Report

肺動脈平滑筋細胞の小胞体の機能とCa結合タンパクの発達に伴う変化

Research Project

Project/Area Number 15790561
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

石井 徹子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00360157)

Keywordsカルシウム / 肺血管 / 血管平滑筋 / 小胞体
Research Abstract

本研究では、未熟肺動脈平滑筋細胞を用いて、1)脱分極やイノシトール3燐酸刺激による細胞内Ca濃度変化と小胞体からのCa放出を調べ、2)小胞体においてCa制御に関わっている蛋白質(リアノジン受容体、Ca-ATPase, Calsequestrin, Phospholamban)のmRNA発現、蛋白発現を調べ、3)小胞体の微細構造の発達、特に細胞膜との連関について明らかにした.
実験動物:胎生31日の胎仔家兎、生後5日の新生仔家兎、生後6-12カ月の成獣家兎を用いた.
実験標本:肺動脈単離平滑筋細胞をもちいる.各年齢群の肺動脈で径200ミクロン以下の血管よりコラゲナーゼを用い細胞を単離した.
細胞内Ca分布:共焦点蛍光顕微鏡を用い、小胞体のCa分布を調べた.細胞内のCa貯蔵器官からCaを放出させる働きをもつ、カフェインやノルアドレナリンを使用して細胞内Ca貯蔵量を変化させ、細胞内Ca貯蔵量を測定した.小胞体のCaは胎仔、新生仔で、成獣に比べおおかった。カフェインで放出されるCaの量も未熟平滑筋でおおかった。
分子生物学実験:肺動脈抵抗血管平滑筋における小胞体においてCa制御に関わっている蛋白質(リアノジン受容体、Ca-ATPase, Calsequestrin, Phospholamban)のmRNA発現を調べた。定量RT-PCRを施行し、PCR産物を定量したが、リアノジン受容体、Ca-ATPase, Calsequestrin, Phospholamban ともに新生仔で成獣に比べおおく発現していた。このことは、新生仔ではすでに肺動脈平滑筋小胞体Ca制御機構が完成し、活発に作動していることを示唆する。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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