2004 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚ランゲルハンス細胞における抗原提示制御分子の解析
Project/Area Number |
15790568
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渡邊 孝宏 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (30280960)
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Keywords | ランゲルハンス細胞 / 抗原提示 |
Research Abstract |
ランゲルハンス細胞(Langerhans cells ; LC)は成熟および未成熟といった2つの異なった分化状態をとることが知られているが、グラム陰性菌の細胞膜成分であるlipopolysaccharide(LPS)、単球調整培養液、およびtumor necrosis factor(TNF)-αなどの刺激によってLCの成熟は促進される。最初にマウスの表皮より95%以上の純度でLCを分離・精製したのち24ないしは48時間培養し、LPSを添加したLCとそうでないLCとの間でrepresentative differential analysis(RDA)を用い発現量が大きく変化する遺伝子のスクリーニングを行った。5倍以上の発現の変化がみられた遺伝子は約100個であったが、その中には未成熟LCのマーカーであるCD1a、成熟LCで発現が増強するCD80やCD86も含まれていたので解析の結果は信頼できると考えられる。その中でimplantation-related RGS2-like protein(AF432916)およびBC006707に着目し、これらの遺伝子をマウスのマクロファージのcell lineであるRAW264およびJ774.A1において発現させた。この2つの遺伝子を発現させたところ、活性化の分子マーカーであるCD80およびCD86の発現増強がみられた。
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Research Products
(6 results)