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2003 Fiscal Year Annual Research Report

マクロファージiNOS遺伝子発現制御におけるステロイド抵抗性機序の解析

Research Project

Project/Area Number 15790589
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

武居 公子  琉球大学, 大学院・医学研究科, 助手 (90325861)

Keywordsマクロファージ / 局所免疫 / ステロイド抵抗性 / iNOS
Research Abstract

ステロイド剤は抗炎症作用や免疫抑制作用を持つため、多くの炎症性疾患や自己免疫疾患の治療に用いられている。しかしその一方で、様々な炎症性疾患や自己免疫性疾患においてステロイド抵抗性の患者が存在し、治療に苦慮することから、ステロイド抵抗性の機構を明らかにすることは重要である。マクロファージ細胞株を大腸菌由来リポ多糖(LPS)で刺激するとinducible NO synthase(iNOS)遺伝子の発現が誘導されるが、LPSと同時にデキサメサゾン(Dex)を加えるとこの応答が抑制される。我々は、iNOS遺伝子のLPSに対する応答とDexに対する感受性がマクロファージの細胞密度に依存することを見出していた。すなわち、高密度で培養された細胞では低密度で培養された細胞と比較してLPSに対するiNOS遺伝子の発現応答が著しく亢進し、またDexにより抑制されない発現応答(Dex抵抗性)の増大がともなっていた。さらに、コンディションドメディウムを用いた実験から、このDex抵抗性はマクロファージがLPSに反応して産生し培養液中に分泌する何らかの分子により引き起こされることが判明した。以上より炎症部位に存在するマクロファージの密度と、そこでマクロファージが分泌する分子が様々な炎症性疾患や自己免疫性疾患にステロイド抵抗性をもたらす要因の1つとして考えられた。最近、高密度で培養されたマクロファージにおいてLPSにより誘導されるiNOS遺伝子の発現応答亢進にはIFN-βのオートクライン作用が関与していることが報告された。そこで現在、今回観察されたマクロファージの細胞密度によるステロイド抵抗性の差異にもIFN-βが関与しているかどうかについて検証を進めている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Machida, N., et al.: "Mitogen-activated protein kinase kinase kinase kinase 4 as a putative effector of Rap2 to activate the c-Jun N-terminal kinase."J.Biol.Chem.. (in press). (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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