2003 Fiscal Year Annual Research Report
統合失調症の病因と病態に対する高ビリルビン血症の関与についての臨床および基礎研究
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15790622
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Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
宮岡 剛 島根大学, 医学部, 講師 (50284047)
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Keywords | 統合失調症 / 高ビリルビン血症 / 精神症状 / 錐体外路症状 / FLAIR MRI / 帯状回前部 / 海馬 / 島皮質 |
Research Abstract |
1.高ビリルビン血症を合併する統合失調症患者の精神医学的、神経学的特徴に関する研究:高ビリルビン血症を合併する統合失調症患者とそれを合併しない患者を対象に精神症状、錐体外路症状の重症度などと予後の比較検討をした。その結果、高ビリルビン血症を合併する統合失調症患者は精神症状が重度であり、錐体外路症状も高頻度に出現し、その症状も重度であることが明らかとなった。また、予後評価に関しても高ビリルビン血症を合併する統合失調症患者は予後が不良であることが分かった。以上の結果は国際専門誌において発表した(業績参照)。 2.高ビリルビン血症を合併する統合失調症患者のMRI画像に関する研究:高ビリルビン血症を合併する統合失調症患者とそれを合併しない患者を対象にFLAIR MRIを用いてその画像的特徴を比較検討した。その結果、高ビリルビン血症を合併する統合失調症患者のFLAIR MRI画像的特徴として、帯状回前部、海馬、島皮質などが高信号を呈することが明らかとなった。以上の結果は国際専門誌に投稿中である。 3.その他、研究課題に関連すると考えられた貴重な症例を国際誌において発表した(業績参照)
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Miyaoka T, et al.: "Clinical features of schizophrenia associated with Gilbert's syndrome"Int J Psychiatry in Clinical Practice. 7. 199-203 (2003)
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[Publications] Miyaoka T, et al.: "Successful treatment of NE/DS with SSRI"Int Clin Psychopharmacology. 18. 175-177 (2003)
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[Publications] Miyaoka T, et al.: "Successful ECT in major depression with fluvoxamine-induced bruxism"J ECT. 19. 170-172 (2003)
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[Publications] Miyaoka T, et al.: "Jaw-opening dystonia (Brughel's syndrome) associated with cavum septi pellucidi and Verga's ventricle"European Journal of Neurology. 10. 727-729 (2003)