2003 Fiscal Year Annual Research Report
青年期後期人口におけるうつ病既往の実態と発症と関連する諸要因についての調査研究
Project/Area Number |
15790625
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
友竹 正人 徳島大学, 医学部, 助手 (50294682)
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Keywords | 精神保健 / うつ病 / 養育 |
Research Abstract |
平成15年度の研究予定としては、当初は平成15年度の徳島大学新入生の入学時健康診断に合わせて本調査を行うべく準備を進めていたが、研究の準備が健康診断の期日に間に合わなかったため、当該研究課題と関連した文献による検討をさらに加え、平成16年度の徳島大学新入生の入学時健康診断に本調査を行えるように準備を進めていた。平成16年度の新入生の健康診断は4月26日から4月30日の間に行われる予定になっており、現在も準備を進めている。さらに、調査をより効率的に行うために、マークシート自動読み取り機を購入した。また、被養育体験内容を調べる質問紙であるParental Bonding Instrument (FBI)、抑うつ・不安の評価尺度であるHospital Anxiety and Depression Scale (HADS)をマークシートで回答してもらうために、専門の業者に注文して、専用マークシートを作成してもらった。うつ病の既往については、Inventory to Diagnose Depression Lifetime version (IDDL)を使う予定で取り寄せたが、内容を見ると分量が多く回答者に負担が大きすぎると考えられたため、予定を変更し、HADSで代用する予定である。同様に、Temperament and Character Inventory (TCI)、NEO Five-Factor Inventory (NEO-FFI)、Interpersonal Sensitivity Measure (IPSM)も分量が多く、このままの予定で調査を行うとかなりの低回収率になることが予想されたため、予定を若干変更した。つまり、PBIとHADSを中心とした調査内容を考えている。対処行動についての質問紙であるCoping Inventory for Str essful Situations (CISS)については、海外の出版社に版権があり、部数の購入ができず入手できないままになっている。このような事情はあるが、青年期後期人口を対象として、現在の不安・抑うつの程度を調査し、被養育体験内容との関連を見出すための調査を施行する予定である。
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