2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15790634
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
齋藤 正範 北里大学, 医学部, 講師 (00296691)
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Keywords | 分光分析 / 薬物 / 脂溶性 / CCD |
Research Abstract |
脂溶性薬物の原末について、製薬各社から無償提供を受け、CCD分光計による溶液の吸光分析を行った。網膜での分光分析が将来の目標であるため、視物質の経時的吸光度変化の影響を受けない波長領域での分光分析を行い、溶媒は水の他にメタノール、エタノール、アセトン、グリセリン、蟻酸も用いた。当初予定していた汎用CCD(シリコン素子)では概ね1100ナノメートル以上の波長の分光分析が出来ないため、InGaAs素子による分析を開始した。 当初の予測とは結果が異なり、近赤外領域では吸光ピークに加えて透過ピークが明瞭に現れる物質が見出された。例えば、ハロペリドール(アセトン溶液、1650nmに吸収ピーク)フェニトイン(アセトン溶液、1650nmに吸収ピーク)ミルナシプラン(メタノール溶液、1200nmと1550nmに吸収ピーク)などは吸収ピークを示したが、ピロミド酸(蟻酸溶液、1200nmと1440nmに透過ピーク)などは透過ピークを示した。 当面、主要な治療薬(カルバマゼピン、バルプロ酸、グロルプロマジン、アセタゾラミド他)や生体内物質の透過光分析を続行しながら、反射光分析の準備を始める予定である。
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