2003 Fiscal Year Annual Research Report
非定型抗精神病薬が統合失調症の神経学的微候、予後、QOLに与える影響について
Project/Area Number |
15790641
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
森本 一成 大阪医科大学, 医学部, 助手 (60351417)
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Keywords | 非定型抗精神病薬 / 統合失調症 / 神経学的徴候 / 予後 / QOL |
Research Abstract |
DSM-III-Rにて統合失調症と診断され、大阪医科大学神経精神科およびその関連の単科精神病院に入院もしくは外来通院中の患者で、過去に神経学的徴候の検査を行った患者に対して、神経学的徴候、予後、QOL、Abnormal Involuntary Movement Scales(AIMS)、Positive and Negative Syndrome Scale(PANSS)の追跡調査を行った。神経学的徴候の検査は、連続・協調運動(Fidt-edge-palm test, Ozereteski test, 3-loop test, Rhythm-tapping test, Finger-thumb opposition, Diadochokinesia)、感覚統合(Extinction, Stereognosis, Graphesthesia, Finger agnosia, R-L disorientation, Blunt-sharp discrimination)、原子反射(Snout reflex, Grasp reflex, suck reflex, Palmo mental reflex)を行い、各項目の評価を3段階(0:異常なし、1:軽度〜中等度異常あり、2:高度異常あり)で評価を行うことで、各下位項目の得点および総得点を算出した。AIMSは神経学的検査に対して影響をあたえると思われる不随意運動の評価のために行い、またPANSSは精神症状の評価のために行った。各患者が内服している抗精神病薬の内容および力価の調査も行った。 平成15年度は、男性患者21名、女性患者14名の神経学的徴候、予後、QOL等の調査を行った。それら患者群を非定型抗精神病薬使用群と定型抗精神病薬使用群の2群に群別して、神経学的徴候をはじめとしたデータがどのように変化しているかを統計処理していく予定であるが、現時点では非定型抗精神病薬群が13名、定型抗精神病薬群が22名であり、現時点では十分有用な症例数がそろっているとは言えず、統計処理はまだ行っていない。
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Research Products
(1 results)