2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15790656
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
武村 哲浩 金沢大学, 医学部, 助手 (70313674)
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Keywords | IVR / コンピューター支援システム / カテーテル / ガイドシステム / angiography / registration / aneurysm / 脳動脈瘤 |
Research Abstract |
我々は,脳動脈瘤に対するコイリングなどのようなInterventional Radiology(IVR)を安全にかつスムーズに行えるように,コンピュータによる支援によってカテーテルをナビゲートするシステムを構築中である.いくつかの研究では,カテーテル内に電波を生じるデバイスを入れることで,体の外部からその電波を感知してカテーテルの位置を検出,追跡するシステムを開発している.しかしこれらシステムは特別なデバイスを必要とし,また頭部血管のようにマイクロカテーテルを使用するIVRを対象にしていない.我々が開発中のシステムは,脳動脈瘤の疑いのある患者もしくはIVRの術前の患者に対してよく行われるMagnetic resonance angiography(MRA)画像(3次元画像)を用い,2次元の透視画像から検出したカテーテル先端位置をそのMRA画像に投影することでカテーテルの3次元的位置を検出し表示するシステムである. 本研究では,透視画像上のカテーテル位置をMRA画像に投影する手法の確立を行った.本システムの手法では,透視撮影が行われる際の機器の位置・アライメントと同じ仮想上の位置・アライメントを位置合わせにより得て,その後カテーテル位置の投影となる.我々はまず,実際のMRA画像からシミュレーション画像データセットを9セット作成し,本研究で開発した手法の位置あわせに対する精度を測定した.また別のシミュレーション画像データセットを用いて,カテーテルの位置をMRA画像に投影する際に正しい血管に投影されるか否か検証した.その結果十分な精度を得た. この手法の他に本システムには,透視画像中のカテーテル先端位置を検出する手法が必要であるが,その手法も現在,概ねアルゴリズムが完成しており,その精度評価を実験データを用いて行っている.
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