2003 Fiscal Year Annual Research Report
時間変化観察可能な立体再構成法-4次元脳血管造影法の開発と定位放射線治療への応用
Project/Area Number |
15790682
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
川口 修 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90276428)
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Keywords | 4次元画像 / 血管造影 / 時間変化 |
Research Abstract |
通常の血管造影は平面のみの画像である。回転DSAでは3次元像を得ることができるが、造影剤の時間的な変化に関する情報を得られない。たとえば脳動静脈奇形の定位放射線治療(radiosurgery)の治療計画では、導出静脈が先に閉塞すると脆弱な奇形血管壁が受ける圧力が高まり破裂の危険(Normal pressure breakthrough現象)が生じるために奇形の本体(nidus)のみに線量を集中すべきである。 我々は、血管造影装置を用いて得られた数方向のデータを再構成し、脳血管性病変の血流動態を時間的に変化する立体画像として表示するシステムを考案した。今年度はファントム実験をおこない臨床応用が可能か検討した。 動態ファントムの開発:コンピュータコントロールて定流量ポンプから造影剤を流入させる、血管病変模擬可能な動態ファントムを作成した。 ファントムによる実験:動態ファントムを使用し、4-8方向の撮影をX線撮影装置を用いてファントム実験をおこなった。再構成画像をCTによる画像と比較した。 今後、臨床応用が可能か検討する予定である。データ収集は通常のDSA装置で数回の撮影で済むため、早期に臨床応用が可能となるであろう。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 川口 修, 国枝悦夫: "サイバーナイフによる治療"臨床放射線. 48,3. (2003)
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[Publications] 乳井嘉之, 川口 修: "多変量解析を用いた脳動静脈奇形領域の映像化"日本医学放射線学会誌. 63,6. 322-328 (2003)
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[Publications] 国枝 悦夫, 川口 修: "原発性及び転移性肺腫瘍に対する定位放射線治療"臨床放射線. 48,5. 609-612 (2003)
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[Publications] Kunieda Etsuo, Kawaguchi Osamu: "Measurement of beam-axis displacement from the isocenter during three-dimensional conformal radiosurgery with a micro-multileaf collimator"Radiotherapy and Oncology. 70,1. 45-48 (2004)
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[Publications] Toshiaki Takeda, Osamu Kawaguchi: "Radiation Injury after Hypofractionated Stereotactic Radiotherapy for Peripheral Small Lung Tumors : Serial Changes on Computed Tomography"American Journal of Rentogenology. (In press). (2004)