2004 Fiscal Year Annual Research Report
Real-time RT-PCR法の胃癌微小転移検出と早期胃癌進行度再評価
Project/Area Number |
15790712
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
久保田 啓介 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (00302737)
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Keywords | 胃癌 / リンパ節 / 末梢血液 / 微小転移 / real-time RT-PCR / 免疫組織染色 |
Research Abstract |
(1)リンパ節におけるCEA, CK20,TFF1,FABP1,TFF2,MASPINのmRNA定量的検出のため、OPTICON^<TM>によるDyNAmo^<TM> HS SYBR Green qPCR Kitを用いたreal-time RT-PCRを進行中。positive control(病理学的転移陽性リンパ節)における定量性については一定の見解を得た。negative controlとして非癌患者4例切除リンパ節31個を入手し、この測定結果ではいずれのmRNAを標的とした場合でも、0より大きな定量値を認めていない(偽陽性判定のカットオフ値は0)。早期癌症例のリンパ節は随時real-time RT-PCR解析を進行中。 (2)血液中の微小転移検出は、末梢血液2mlに20mlの0.2%NaCl溶液を加えて溶血後直ちに遠沈し、沈渣をISOGENで溶解した。リンパ節と同様の方法でtotalDNAを抽出後、これからcDNAを作成した。この方法で作成したサンプルに対して上記と同様のreal-time RT-PCRによる定量的検出が実行可能である。 (3)免疫染色の結果:1)AE1/AE3抗体を用いた組織染色を標準として使用している。免疫組織染色法によるmicrometastases(MM)とisolated tumor cells(ITC)の鑑別については、現在までの解析ではreal-time RT-PCRの定量値と優位な相関性を認めていない。すなわちMMとITCとは、免疫組織染色法ではその鑑別は難しいものと考えられ、リンパ節全体の微小転移巣検索のためにはreal-time RT-PCR法が必要不可欠と考えられた。2)免疫組織染色標本のコンピューター自動解析プログラムは、ニューラルネットワーク回路をモデルに作成。症例数・リンパ節個数を集積後本格的に学習、テストを施行予定。
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Research Products
(2 results)