2003 Fiscal Year Annual Research Report
脳腫瘍に対する免疫治療に伴う遺伝子発現のcDNAマイクロアレイ法による解析
Project/Area Number |
15790762
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
岡本 禎一 金沢大学, 医学系研究科, 助手 (40324074)
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Keywords | glioma / dendritic cell / immunotherapy / c DNA micro array |
Research Abstract |
本研究の目的は、樹状細胞を用いた免疫治療を施行した悪性脳腫瘍患者における治療前後の遺伝子発現の変化についてc DNAマイクロアレイ法を用いて解析し、本治療に抵抗性を示す宿主免疫応答抑制機構を解明することである。現在、凍結保存された上記検体より、total RNAを単離し、^<33>pでラベルされたc DNAプローブを作成の準備中である。 手術時に得られた組織を用いた免疫組織化学検討にて、樹状細胞を用いた免疫治療前および治療後における腫瘍内浸潤CD8陽性Tリンパ球数は、樹状細胞治療後は治療前に比べ約30倍に増加していた。しかし、脳の局所リンパ節と考えられる頚部リンパ節においては、CD8陽性Tリンパ球数の変化は一定の傾向を示さず、腫瘍抗原の感作が不十分な場合があると考えられた。今後、c DNAマイクロアレイを用い、遺伝子解析樹状細胞を用いた免疫治療前後における遺伝子の発現の変化を解析する予定である。 免疫組織化学法用に、一個のパラフィンブロックに200サンプルの組織を抱埋し、切片を作成することが可能な組織マイクロアレイを作成する予定である。
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