2003 Fiscal Year Annual Research Report
関節リウマチに対するメトトレキセート個人化医療のための遺伝子検査法の確立
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15790797
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
高橋 謙治 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (30347447)
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Keywords | 関節リウマチ / 一塩基多型 / メトトレキセート / 個人化医療 / DNA |
Research Abstract |
京都府立医科大学ヒトゲイム・遺伝子解析研究倫理審査委員会の研究承認に基づいた内容で同意が得られた関節リウマチ患者の末梢血からゲノムDNAを採取し、直接塩基配列決定法およびPCR-restriction fragment length polymorphismを用いて、dihydrofolate reductase (DHFR)、methylenetetrahydrofolate reductase (MTHFR)、thymidylate synthase (TYMS)、folylpolyglutamate synthase (FPGS)、folylpolyglutamate hydrolase (FPGH)など、メトトレキセート(MTX)の作用機序に関係すると考えられるタンパクの一塩基多型について解析している。一塩基多型と、MTXの副作用(皮膚粘膜症状、肝機能障害、骨髄抑制、間質性肺炎)発生、血液検査所見[赤沈値(ESR)、CRP、リウマトイド因子(RF)、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、ホモシステインをはじめとする生化学検査データ]、患者による臨床症状の評価[朝のこわばり持続時間、疼痛、圧痛関節数・腫脹関節数、X線所見(Total Sharp Scoreの変化)、American College of Rheumatology (ACR)20での改善率との関連を検索している。現在約100例の試料収集が完了しているが最終的には約200例の試料収集を予定している。また、正常ボランティア100例の試料を用いて、最適な解析条件を確立するとともに、一般日本人のアレル頻度のデータを蓄積している。変数が多岐にわたるため、データ管理および統計解析の充実をはかっている。
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