2003 Fiscal Year Annual Research Report
補助シグナルを介したアレルギー性鼻炎の遺伝子治療の基礎的研究
Project/Area Number |
15790946
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 純 札幌医科大学, 医学部, 助手 (70343382)
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Keywords | アレルギー性鼻炎 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
我々はマウスアレルギー性鼻炎モデルをもちいて副刺激経路の役割を検討している。 副刺激経路のひとつであるICOS/ICOS-L経路は1999年に同定され、2001年にノックアウトマウスによってアレルギー性疾患が抑制されることが報告され注目を浴びている経路である。これをブロックするためにアデノウイルスをベクターとしたAdex ICOS-Igの投与実験を行った。経鼻的および経静脈的に投与した場合、アデノウイルスベクターは局所および肝臓において目的タンパクを産生していることが確認された。 マウスアレルギー性鼻炎モデルにAdex ICOS-Igを投与した場合、コントロールとして使用したAdex LacZと比較して、鼻症状、鼻粘膜への好酸球浸潤を抑制した。以上よりアレルギー性鼻炎の抑制として期待できる結果を出しつつある。さらにサイトカインやIgEなどについての検討を行っているところである。また、転写因子GATA-3との関連がつい最近国内より報告され(Yagi J et al.J Immunol.2003 171:783-94)、今後GATA-3を含めたシグナル伝達についても検討を行っているところである。
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