2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15790955
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
添田 一弘 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50256400)
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Keywords | 姿勢制御 / 触覚 / 平衡 / 直立姿勢 / 静的平衡機能 / 指先感覚 |
Research Abstract |
今年度は実験測定機器のハード、ソフト、両面での実験装置のシステム構築および最適設定の確立と、健常被検者による予備実験を行った。設定の内容はハード面では装置設定の場所の確保、指先触圧測定装置の測定面の高さの調節方法の確立など、ソフト面では足圧測定フォースプレートの測定方法と指先触圧測定フォースプレートのデータの記録表示およびデータ採取時の足圧測定データとの同期、保存方法の確立を研究した。指先触圧測定フォースプレートは今回の科研費で購入したもの(Kistler社製3成分フォースリンク9347B)で、足圧測定フォースプレートは東京厚生年金病院リハビリテーション科の協力で既存の足圧測定フォースプレート(共和電業社製EFP-386A)を使用した。有限会社東総システムの既存のシステムを利用し、2つのフォースプレートシステムの測定をリンクさせ、データの採取、同期、保存のシステムが完成しえた。システム構築後、健常被検者のデータの収集を目的とした予備実験を開始したと測定条件は(1)視覚条件;開眼、閉眼、(2)指先接触条件;接触、非接触、としてこれらの組み合わせから生じる4つの条件すなわち、(i)開眼・接触、(ii)開眼・非接触、(iii)閉眼・接触 (iv)閉眼・非接触、を測定条件とした。測定時間は25秒し、被検者一人あたりランダムオーダーで4つの測定条件をそれぞれ4回行った。現在7名の健康被検者からデータを採取しえた。現時点での予備実験結果の傾向としては、足圧中心の総軌跡長、軌跡の外周面積の値は開眼、閉眼いづれの条件においても指先接触の条件の方が、非接触の条件よりも小さい値となり、指先接触において直立姿勢が安定したことが示唆された。
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