2003 Fiscal Year Annual Research Report
神経ペプチド(VIP)による免疫寛容の誘導と実験的自己免疫性ぶどう膜炎の抑制機構の解明
Project/Area Number |
15791009
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
毛塚 剛司 東京医科大学, 医学部, 講師 (00287137)
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Keywords | 実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎 / VIP / 遅延型過敏反応 |
Research Abstract |
神経ペブチドであるVasoactive intestinal peptide(VIP)は前房水中に存在していることが知られており、Th1型T細胞の増殖反応を抑制することが近年明らかとなってきた。今回我々はVIPを用いて実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎(EAU)の抑制効果について検討を行った。実験方法として、網膜抗原であるIRBPの合成ベブチドをCFAとともにC57BL/6マウスに免疫し同日より1日おきにVIPの腹腔内投与を行い、また他の実験ではIRBP免疫後8日目よりVIPの投与を開始した。対照群に対してはPBSを投与した。免疫後21日目に屠殺し眼球を摘出、VIPの抑制効果について組織学的検討を行った。同時にTh1型T細胞の機能を反映するといわれているIRBPに対する遅延型過敏反応(DH)についてもVIP投与群および対照群について検討した。さらにVIPと共培養を行った腹腔内惨出マクロファージ(PEC)によるEAUの抑制効巣を検討した。実験結果は、対照群に比較してVIP投与群においてEAUの発症率および炎症スコアの有意な抑制が認められ、また免疫後8日目よりVIP投与した群でも同様の効果を認めた。またIRBPに対するDHの反応もVIP群にて有意な低下がみられた。さらにVIPと共培養を行ったPECを投与された群においてもEAUの発症抑制および軽減化がみられた。これらの実験データからVIPおよびVIP刺激PECはEAUの発症抑制および炎症の軽減効果を有すると考えられ、ヒト難治性ぶどう膜炎への臨床応用が期待された。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Keino, H., Kezuka, T., Takeuchi, M., et al.: "Vasoactive intestinal peptide prevents experimental autoimmune uveoretinitis"Arch.Ophthalmol.. (in press). (2004)