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2003 Fiscal Year Annual Research Report

口腔乾燥症の治療に向けた唾液腺腺房細胞の分化メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 15791061
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

三好 圭子  徳島大学, 歯学部, 助手 (20304537)

Keywords顎下腺 / 最終分化 / マイクロアレイ / マウス / 転写因子 / 組織特異的発現
Research Abstract

現在のところ唾液腺の萎縮による口腔乾燥症に対する治療としては、対症的に人工唾液や大量の水分補給がなされているに過ぎない。唾液線の再建につながる再生医療が注目される今日、腺房細胞の再構築により機能分化を誘導するためには、唾液腺の最終分化メカニズムの解析が必須である。唾液腺は導管や腺房組織の形態的分化は胎生期にほぼ完成しているが、唾液分泌という機能的分化は生後もたらされる。そこで本研究では機能的分化を誘導する際に鍵となる遺伝子を同定するために、胎生18日目と新生仔マウスから顎下腺を摘出し、cDNAマイクロアレイを用いて遺伝子の変動を解析した。その結果、解析した119個の転写因子群のうち、生後に3倍以上mRNAレベルが増加したのは21個、2倍以上3倍未満上昇したのは35個であった。逆にmRNAレベルが2倍以下に減少したのは2個のみであった。estrogenが唾液腺の機能に密接に関与していることは良く知られているが、本研究結果でもestrogeil recepter betaが生後10倍mRNAレベルが上昇していた。さらにETV5が約6倍、CDPが5倍、PBX1/2が4.5倍、GATA3/4が4倍増加していた。これらの遺伝子産物は他臓器で細胞分化に関与していることが示唆されているが、唾液腺での報告はまだない。Hoffmanらもマイクロアレイを用いた顎下腺の遺伝子の変動を網羅的に解析して報告しているが(Hoffman et al. Development.2002,129(24):5767-78.)、本研究で用いたアレイには未検討の遺伝子も存在していたため、今回の結果はさらに新たな情報を提供するものである。今年度はこれら転写因子の活牲制御機構や標的遺伝子を同定していく予定で、現在、利用可能な唾液腺細胞株を準備しているところである。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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