2003 Fiscal Year Annual Research Report
FunctionalMRIを用いた歯根膜感覚のヒト大脳皮質支配領域の同定
Project/Area Number |
15791073
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
柿本 直也 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50324794)
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Keywords | Functional MRI / 歯根膜感覚 / 咬合力 |
Research Abstract |
本年度は、MRI撮像中に咬合力を測定する方法について検討した。まず、咬合力を測定する際のGold standardと考えられている筋電図を用いたが、MRIの中では電極が磁場を歪ませる結果、noiseの割合が大きすぎて測定不可能であることがわかった。また、オクルーザルフォースメータGM10も使用してみたが、MRIの中では磁場の影響を受けて機械自体が使用不可能であった。その後、デンタルプレスケールおよびオクルーザーを使用し、MRI撮像中でも咬合力を測定することが可能となった。しかしながら、Functional MRIでは咬合刺激を複数回使用するため、デンタルプレスケールおよびオクルーザーではMRI撮像中のすべての時間の咬合力が測定不可能であった。そのため、paradigmの変更を行った。歯根膜感覚のFunctional MRIを行う際に考えられたparadigmはblock designのものであった。しかしながら、咬合という刺激を使用する際に、一定量の刺激を加えられているのかどうかの検証が現在なされていなかった。そのため、event related paradigmに変更し、最大咬合力を刺激として、一回の刺激量が以降の刺激時に同様に付加されていると仮定することとした。最大咬合力の測定はデンタルプレスケールおよびオクルーザーを使用することにより可能であった。また、デンタルプレスケールおよびオクルーザーを咬合力測定器として使用するため、咬合力の左右のバランスが判別可能であった。現在、症例数の増加および咬合力の左右差と中枢神経領域の歯根膜感覚支配領域の関係について検討している。
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