2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15791124
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
有馬 太郎 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80346452)
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Keywords | ブラキシズム / 顎筋膜疼痛症候群 / 顎関節症 / スプリント / 筋電図 / 睡眠障害 |
Research Abstract |
申請時の計画どおりにブラキシズム量を測定するための筋電計、記録装置、ブラキシズム解析ソフトを、咀嚼筋の疼痛度を測定するためのVAS(Visual Analogue Scale)、Pressure algometer(PDT : Pain Detection Threshold)、筋弾性測定装置(圧痛PEK)を揃えた.しかしながら,申請品であった携帯型電子計測器を一式揃えるためには予算を超えることから購入できず,実験(Sleep Laboratory)室での測定になってしまったこと,被験者として想定した顎関節症,特にMFP(myofascial pain syndrome)の患者数が非常に少なく,かつ実験室(病院)に留まっていただく困難さから被験者を変更せざるを得なくなった. 被験者は患者から健常者に変更されたが,健常者でも睡眠中ブラキシズムをするものに顎運動を抑制するタイプのスプリントを装着させ,その状況で咀嚼筋の疼痛度・弾性度・筋活動量を測定することにより,睡眠中ブラキシズムを抑制することにより咀嚼筋疲労を起こすかどうかを調査し,申請時での手法とは全く反対からのアプローチで当初の仮説が正しいかどうかを検証することができる. 被験者は現在一名.平成17年2月始めより測定を開始し,4日間連続睡眠測定を1セッションとして,また各1週間のインターバルをおいて合計3セッション行っている.各セッションはそれぞれ,上下型スプリント(上下非固定)装着にて就寝,上下型スプリント(上下固定)装着にて就寝,そして上顎装着型スプリントにて就寝となった.各セッションの初夜の睡眠データは通法により破棄(睡眠環境への慣れ)し,二日目をコントロール睡眠,三日目・四日目を実験的介入状態での睡眠とした.測定自体には問題はなく,今後被験者を増やして行き,結果分析するものとする.目標被験者人数は5人である.
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Research Products
(3 results)