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2003 Fiscal Year Annual Research Report

二酸化チタン光触媒の歯科領域への応用-防汚・抗菌レジンの開発-

Research Project

Project/Area Number 15791149
Research InstitutionKanagawa Dental College

Principal Investigator

柴田 武士  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (80329200)

Keywords光触媒 / 二酸化チタン / アナターゼ型 / アパタイト被覆
Research Abstract

本研究は、有効性の高い光触媒として注目されているアパタイト被覆二酸化チタンを義歯用樹脂に配合し、半永久的な抗菌・セルフクリーニング作用を持つ義歯床用材料を開発することを目的にしている。
1.二酸化チタン光触媒の抗菌性試験
アパタイトを被覆していないアナターゼ型二酸化チタンとの有効性の違いを確認するために、0.5〜20%の異なった濃度のアパタイト被覆二酸化チタン配合レジン、およびアナターゼ型二酸化チタン配合レジン試験片をそれぞれ作製し、大腸菌を用いた抗菌性についての検討を行った。その結果、アパタイト被覆二酸化チタンはアナターゼ型二酸化チタンに比べ同等もしくはそれ以上の効果を示すことがわかった。またその効果は、配合濃度の高い試料片ほどより大きな抗菌性を示すことが明らかになった。我々はこの研究内容を、第110回日本補綴歯科学会学術大会ならびに神奈川歯科大学学会第38回総会において発表した。
2.義歯用レジンの物性評価
試料片に対する理工学的性質の検討を行うために、JIS規格に定められた物性試験を行った。その結果、20%アパタイト被覆二酸化チタン配合レジン、および20%アナターゼ型二酸化チタン配合レジンについては、曲げたわみ試験においてJIS規格に満たないことが明らかになった。また試料の表面性状観察によって、アナターゼ型二酸化チタン配合レジンでは、二酸化チタン粒子周囲でのレジンの破壊が示唆された。我々はこの研究内容を、日本補綴歯科学会西関東支部学術大会において発表した。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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