2004 Fiscal Year Annual Research Report
シェーグレン症候群の発症機序の解明および新しい診断システム・治療法の開発
Project/Area Number |
15791172
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐々木 匡理 九州大学, 大学病院, 助手 (30346803)
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Keywords | シェーグレン症候群 / T細胞 / 自己免疫疾患 |
Research Abstract |
平成15年度の試料提供に対して同意が得られたシェーグレン症候群(SS)患者11名に、本年度同様に同意が得られた6名を追加した計17名から口唇腺生検組織、末梢血の採取を行い、また健常人10名からも末梢血を採取し、これらを実験試料として用いた。 T細胞レセプター(TCR)遺伝子の定量的検査システムの開発を目的に、健常人およびSS患者の末梢血単核球(PBMC)より、RNAを抽出し、TCR遺伝子をPCR法とサザンプロットを施行した。その後、われわれがHTLV-I陽性SS患者から得た病変部で増殖しているT細胞のTCRVβ7遺伝子CDR3領域の塩基配列(QDXG:Xは不特定のアミノ酸)に相補的なプローブを用いてハイブリダイゼーションを行なった。その結果、健常人では1/10名で同塩基配列を有する特有のバンドが検出された。また、SS患者では10/17名において特有のバンドが検出された。現在、これらのQDXG配列を有するTCR遺伝子の定量化を検討中である。さらに、これらのTCR遺伝子定量化ができた場合は同塩基配列と疾患発症の有無、程度、進行度との相関も分析していく予定である。 また、上記実験に併行して、平成15年度と同様に同意の得られたSS患者3名の口唇腺組織よりT細胞の培養を試みているが、まだT細胞の培養は成功していない状況である。現在、培養条件などを変更しながら、他の患者より再度T細胞の培養を試みている。
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