2003 Fiscal Year Annual Research Report
腺様嚢胞癌のヌードマウス移植継代株における組織型と悪性度の関連性に関する研究
Project/Area Number |
15791195
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
橋谷 進 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (00330449)
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Keywords | 腺様嚢胞癌 / 組織型 / ヌードマウス移植継代株 |
Research Abstract |
腺様嚢胞癌は増殖が緩慢であるにもかかわらず、神経や脈管に浸潤しやすく、局所再発や肺転移の頻度が非常に高い.しかし同腫瘍で移植継代として樹立された系は非常に少ない.現在、われわれは口底部原発の腺様嚢胞癌患者の摘出片をヌードマウス皮下に移植し継代可能な移植株の樹立に成功している.継代が進むにつれ腫瘍増殖速度は増加し、病理組織学的に初代移植時に篩状型であった腫瘍が充実型に移行している所見が認められている。これを使用してヌードマウス皮下腫瘍を継代ごとに病理組織学的、免疫組織化学的、分子生物学的検索をおこない、組織型と臨床的経過について解明しようと試みている. 5カ月ごとにBALB/cヌードマウス皮下にて継代中の口底由来腺様嚢胞癌の腫瘍組織を計測しているが、徐々に腫瘍重量が増加している。各々腫瘍を採取し病理組織学的に検討すると、初代篩状型が100%で充実型が0%であったものが、現在の継代腫瘍では充実型が約40%を占めるように様になっている。また、PCNAの免疫染色においても腫瘍増殖能の増大が確認されている。現在腫瘍の一部を用いて細胞培養を試みているのと、分子生物学的検討を行っている。
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