植物ポリフェノールのう蝕抑制効果に関する分子生物学的解明

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 15791205
• Research Institution: Osaka University
• Principal Investigator: 仲野 道代 大阪大学, 歯学部・附属病院, 助手 (30359848)
• Keywords: う蝕 / Streptococcus mutans / グルカン合成酵素 / ポリフェノール

Research Abstract

現在,様々な植物中に含まれているポリフェノールがう蝕の発生を抑制することがいわれている。また,う蝕病原細菌Streptococcus mutans表層には様々なタンパクが存在している。我々はこのうちグルカン合成酵素(Glucosylltransferase:GTF)の機能ドメインにどのように作用することにより,ポリフェノールがう蝕抑制効果を発揮するか調べた。ウーロン茶ポリフェノールはGTFのブルカン結合領域に結合し,グルコースの転移を阻害することにより,う蝕抑制効果を発揮することが明らかとなった。

Research Products

• [Publications] M.Matsumoto, S.Hamada, T.Ooshima: "Molecular analysis of the inhibitory effects of oolong tea polyphenols on glucan-binding domain of recombinant glucosyltransferases from Streptococcus mutans MT8148"FEMS Microbiology Letters. 228. 73-80 (2003)