2003 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト歯根膜組織の非石灰化機構へのアポトーシスとメカニカルストレスの関与究明
Project/Area Number |
15791244
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
富田 浩一 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (20315427)
|
Keywords | ヒト歯根膜細胞 / メカニカルストレス / アポトーシス / 非石灰化 |
Research Abstract |
1.ヒト歯根膜細胞の培養 矯正学的理由で抜歯した小臼歯2本より無菌的に歯根膜を摘出し、10%ウシ胎児血清を含むα-MEM(α-modified minium essential medium)培地にて、10代まで継代培養を行った。 2.メカニカルストレスの負荷 タイプIコラーゲンコート培養皿FLEX-I上でコンフルエントになるまで培養したヒト歯根膜細胞を、Flexercell Strain Unitに設置し、FLEX-Iの底面が10%、5%の伸張率になるように設定し、5日間のメカニカルストレスを負荷した。 3.アポトーシスの検出 (1)メカニカルストレスを負荷したヒト歯根膜細胞の生存率の検討 負荷実験終了後、MTT法によりヒト歯根膜細胞の生存率を調べたところ、伸張率の増加、負荷期間の増加に伴い、細胞の生存率が低下していた. (2)メカニカルストレスを負荷したヒト歯根膜細胞の形態的変化 負荷終了後、光学顕微鏡にて、細胞形態の変化をしらべたところ、負荷3日目より、細胞の円状化が認められ始め、負荷期間の増加に伴い細胞の円状化は増加した。 (3)メカニカルストレスを負荷したヒト歯根膜細胞のアポトーシスの検出 負荷終了後のヒト歯根膜細胞より、DNAを抽出し、1.5%アガロースにて電気泳動を行い,アポトーシスが出現したさいにおこるDNAの断片化を調べたところ、DNAの断片化が認められた。
|