2004 Fiscal Year Annual Research Report
看護実践の技能の形成過程を支援するインストラクショナル・デザインに関する研究
Project/Area Number |
15791274
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
細田 泰子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (00259194)
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Keywords | 看護実践の技能 / 看護学実習 / 臨床学習環境 / 教授・学習 / 看護学生 / 実習指導者 / 体験学習理論 / インストラクショナル・デザイン |
Research Abstract |
今年度は、臨床学習環境に関する面接調査を大学生20名(基礎、成人、老年、精神、母性、小児看護学実習を履修済み)と実習指導者14名(看護職の経験年数5年〜15年、看護実習指導者講習会を受講済み)を対象に実施した。面接調査の逐語録から臨床学習環境に関する文章を抽出し、Kolb & Fry(1975)が示した「学習環境の概念」を参考にしながら内容の共通性によって分類した。その結果とKolb(1981)のExperiential Learning Theoryに基づき、臨床学習環境の概念モデルを構築した。 概念モデルに基づき、臨床学習環境の概念に即した測定尺度の原案を96項目で作成した。内容妥当性は、対象者28名(看護管理者、実習指導者、看護教員、看護研究者)に臨床学習環境に関する96項目の文章を示し、各項目がどの概念に属するかについて検討するように依頼した。調査は郵送法で行い、22名から有効回答が得られた。対象者が96項目に割り当てた概念と予め研究者が設定した概念との一致率を算出し、60%以下の項目を削除した。また、概念の定義や項目の表現について意見を記述してもらい、意見を参考に文章の修正を行った。次に、大学生(看護学科4年次)91名、実習指導者89名を対象にパイロット・スタディを実施した。学生に対しては、調査票を一斉に配布し、回収は郵送法とした。実習指導者に対しては、郵送法あるいは留置法で調査を実施した。調査は無記名で行い、協力は自由意思によることを対象者に文書で説明した。パイロット・スタディの結果、40項目構成の臨床学習環境測定尺度(Clinical Learning Environment Inventory : CLEI)を作成した。
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