2003 Fiscal Year Annual Research Report
大学看護学教育における情報リテラシー教育方法の開発と評価-基礎情報教育から専門情報教育への接続プログラムによる応用力の育成-
Project/Area Number |
15791279
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
佐藤 智子 静岡県立大学, 看護学部, 助手 (10336662)
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Keywords | ICT / Web / 看護教育 / 看護情報学 / 学習効果評価 / 基礎看護学 / 情報活用能力 / 情報教育 |
Research Abstract |
本研究では、大学看護学教育において学生が情報リテラシーを習得し、情報機器やソフトを活用するための教育プログラムを開発する。看護師・保健師養成統合カリキュラムでは、国家試験受験資格取得のための必要科目・単位数が非常に多く、情報教育を授業科目にし難い。そこで課外学習プログラムの開発を目指し、平成15年度は以下の3つの内容で研究をすすめた。 1.学習環境の整備 現在は固定式デスクトップPCが並ぶ構造のPCルームのみであり、グループ作業がしづらく、PC動作も悪い。そこでWindowsXP搭載ノートPCを7台購入し、看護実習室に配置した。作業に合わせて場所を移動できるよう、可動式PC台やLAN環境も整備した。プログラム提示や作業中の情報交換、学習結果発表の専用Webサイトも構築中である。大学全体での情報セキュリティ管理下で問題なく利用できるよう、定期的な点検の体制作りや管理マニュアル作成、利用マニュアル作成も行った。 2.情報教育としての学習内容と評価方法の検討 ワープロや表計算、プレゼンテーションのソフトの反復利用で情報活用能力および情報モラルを習得させる。これらは看護実践で活用しうるが学生への事前調査では利用経験が十分でなかった。既存の情報リテラシー調査票などを用いて、学習プログラム実施前後での変化を評価し、かつプロセスをポートフォリオ評価する。 3.基礎看護学教育としての学習内容と評価方法の検討 授業前後に提示した項目の下調べをさせ、それに関する学生の実態や考えを調査させて結果をWeb上で発表させる。これに対し学生同士での意見交換、教員からのコメントを行う。学習効果の評価は、知識を問う筆記テストの実施、強制連結法による思考力チェックなどを行う。 2年目の平成16年度は、学内研究倫理審査結果を待ち、1年生を対象とした課外学習プログラムを実行し学習効果等の結果を収集する。
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