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2004 Fiscal Year Annual Research Report

産褥早期の母親の出産体験の意味づけを促す援助技法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15791290
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

國清 恭子  群馬大学, 医学部, 助手 (90334101)

Keywords出産体験 / コントロール感覚 / Locus of Control / 産褥早期 / 意味づけ
Research Abstract

平成16年度は,産褥早期の母親26名を対象に,出産体験において母親が自分をどのように統制したととらえたか,もしくは自分がどのように統制されたととらえたかを,コントロール感覚からみた出産体験の内容から明らかにすることを目的とし,出産体験についての半構成的面接により得られた10名のデータを,ベレルソンの内容分析を用いて質的に分析した。
その結果,コントロール感覚からみた出産体験は,【自分の力によって出産したという体験】,【子どもと力を合わせて出産したという体験】,【家族や重要他者の力を借りて出産したという体験】,【専門家の力を借りて出産したという体験】,【運や自然の力によって出産が支配されたという体験】,【霊的なものによって自分の出産が守られたという体験】の6つのカテゴリーに分類された。Locus of Controlからみると,【自分の力によって出産したという体験】が内的統制で,それ以外は外的統制であった。
全体として,内的統制に基づく体験は38.8%,外的統制に基づく体験は61.2%であり,出産が自分以外の外的な力によって統制されたという体験が多くを占めた。
また,外的統制の中には,内的統制を失い,放棄して消極的に外的統制に依存したという感覚や,自らの判断で内的統制から外的統制にシフトしておき,いずれ自分に戻したいという感覚,外的統制を固有の存在として認め,独自に機能するのを任せておくという感覚があった。
以上の結果より,出産体験の意味づけを促す援助としては,必ずしも内的統制を保護し強化する援助ばかりでなく,外的統制を意識づける援助の方法や,一度外的統制に委ねた統制感を自分に引き戻して内的統制の回復や強化を促す方法があることが示唆された。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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